Aokijima

80歳になった「ねえちゃ」と、その里の記録です

お彼岸とおやき

「ねえちゃ」はきのう、めずらしく午前中からパジャマを着替えて、「花を買って来る」と散歩がてらスーパーへ出かけました。

一昨日の夜、半額セールのおはぎを買って帰ったら、「そういえばお彼岸だったね」と、ハタと気が付いたようです。

お彼岸なのに、仏壇の花がしおれかかっているのが気になってしかたがなくなって、黄、紫、ピンクなど、「うちの仏壇に置けるような小さなお花」をいくつか買って来たのでした。

花といっしょに「ねえちゃ」は、ナス、野菜、小豆、野沢菜などの「おやき」をたくさん買ってきました。

おやきは、小麦粉や蕎麦粉を水で溶いて練り、薄くのばした皮で野菜や小豆などで作ったあんを包んで焼いた信州ならではの食べもの。形はふつう円形で、8センチくらいのが一般的です。

「ねえちゃ」によると、お彼岸に、長野では、「なぜかわからないけど、みんなでおやきを食べる」ことになっているんだそうです。

彼岸会は、サンスクリット語の「波羅密多」から来たもので、煩悩と迷いの「此岸(しがん)」の世界にある者が、「六波羅蜜」(ろくはらみつ)の修行をすることで「悟りの世界」すなわち「彼岸」の境地へ達することが出来る、というものだそうです。

お彼岸に限らず、何かあれば、おやきを食べている「ねえちゃ」のことです。きっと「彼岸」の境地へいくことができるでしょう。