気まぐれ
「ねえちゃ」の歯医者さんの予約は、きのうの午後2時30分になっていました。
ひと騒ぎしてようやく見つかった、現在有効な「黄色い保険証」と診察券を、忘れないようにテーブルの上に揃えて置いてあります。
「まだ、1時間くらいあるね」
と、行く気になっているように見えたので、パジャマを着替えて、きのうの散歩のようにスムーズに出かけれられそうだとホッとしてました。
ところが、予約の時間になっても「ねえちゃ」が出掛けた様子がありません。
「どうしたの。行かなくていいの?」と聞くと、まだパジャマのまま「何となくふらふらするような気がして、断りの電話を入れた」と答えます。
いつものように、熱もなければ、血圧の異常もない、食欲も十分ある。居間でテレビを眺めていて、横になる必要もなさそうです。
ハタから見ていると「気まぐれ」としか思えない、いつもの「直前キャンセル」でした。
パジャマを着替えるのが面倒になったのか、登校拒否のような反射的な拒絶反応なのか、急に「鬱」が襲ったのか。
しばしば周りを驚かせる、病的とも思える「豹変」です。
なんのために苦労して「黄色い保険証」を探したのか。
とにかく、あした起きたらパジャマを普段着に着かえて、歯医者の予約を取ること。そう約束をしましたが、果たしてどうなることでしょうか?