Aokijima

80歳になった「ねえちゃ」と、その里の記録です

服も決まって……

結婚式に出席するため「ねえちゃ」は、きのう、朝から、親しい近所の奥さんに車で美容院に連れて行ってもらいました。

二人でいっしょにカットをしたそうで、なかなかの出来栄えです。これなら結婚式でも恥ずかしくない。これで準備万端整ったかな、と思ったら、さにあらず、でした。

いつものように、直前になって不安が一斉に襲って来たらしく、「美容院には行ったけど、頭がおかしくて、とても行けそうにない。寝ているしかない」と弱音を吐きはじめたのです。

「もうバスに乗るだけじゃないか。切符も取ったし、あちらでも、いろいろ準備をしてくれているんだから、もう断れない。エイ・ヤーで、あれこれ考えず、とにかく行けばいいんだ」。

そんなふうにハッパをかけたのが少しは効いたのか、昼寝をして夕食の準備にかかるころになると、「行けない」とダダをこねたことも忘れて、ケロリとしています。

「結婚式で着るもの決まったの?」と聞くと、「だいぶ前に何かのおめでたい席で着たコレがあること思い出したの」と、お気に入りの真珠のネックレスといっしょに持って来て、二度、三度と得意げに見せてくれます。

どうやら前向きに方向転換してくれたのかな、とホッしたのもつかの間、今度は「これを、どうやって持って行こうか」などと、あれこれ悩みはじめます。最近の「ねえちゃ」は、躁とウツが常時行ったり来たりしているようで、なかなか「難解」です。