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Aokijima

80歳になった「ねえちゃ」と、その里の記録です

キャベツの千切り

ねえちゃのお父さんは農業が本職でしたが、とても料理が上手で、包丁さばきは玄人はだしだったそうです。

平造り用、そぎ造り用などいろんな包丁を持っていて、村の人たちから結婚式の料理などを頼まれては出かけて行って、お造りの盛り合わせなどを作って喜ばれたといいます。

そんな血を受け継いだのか、ねえちゃも、魚のさばきなど料理はとても上手でした。

40歳のときから50代後半まで、大型スーパーの魚売り場で働いていました。

得意な包丁さばきで、刺身にして盛り合わせを作るのも重要な仕事。職場で一目置かれていたそうです。

ところが、夫が亡くなって作ってあげる人がいなくなったせいか、ここ数年、料理をしようという意欲も衰えてしまいました。

たまに魚を焼く程度で包丁を使うこともめっきり減って、台所には、研がずに、切れないままの包丁が並んでいます。

生協に注文しておいたキャベツが届いたので、「久々にむかしの腕前を見せてよ」と、ねえちゃに、きょうの夕食用にキャベツの千切りを頼みました。

「千切り」というより「短冊」気味のところもややありはしましたが、さすがに昔取った杵柄手、なかなかの手さばきでした。