Aokijima

80歳になった「ねえちゃ」と、その里の記録です

鑑定団

日曜日の昼、たまにチャンネルを合わせる「なんでも鑑定団」で、長野県の長和町で収録された回の放送をやっていました。

ねえちゃは骨董品には興味がありません。それに、これといって財産になりそうな美術工芸品も、ぜんぜん持っていません。

けれど、番組で「蔵の奥にしまわれていた」とかいう話が出てくると、昔ながらの農家で、23歳まで過ごした実家のことをいつも思い浮かべるそうです。

決して財産家ではなかったようですが、十くらいの部屋に土蔵とかもあって、長年暮らしていても、広くてどこに何があるのかよくわからなかったとか。

ねえちゃのお父さんは、料理が上手だっただけでなくいろんなものに興味を持っていて、行商の人が珍しいものを持って来ては置いていったような記憶もあるといいます。

実家はきれいに改修されていまも“健在”ですが、いまは常時住んでいる人はいません。

「高価なものはないだろうけど、奥のほうの座敷とかに何か残ってたものがあるのかもしれない。あそこの家がなくなる前に、掛け軸の一本でもいいから見ておきたいな」と、ふと口にしました。