行ったんだったっけ?
きょう東京へ戻ったら、ねえちゃから「カレンダーを見たら4日にねえさまの一周忌ってあるんだけど、行ったんだっけ?」と電話がありました。
義姉の一周忌で久々に実家を訪ねた、つい昨日あったばかりの“一大イベント”ですが、残念ながらねえちゃの記憶からはもう、すっかりと抜け落ちてしまったようです。
法事で、懐かしい人たちにたくさん会えました。実の姉とじっくり話し込むこともできました。姪たちへ、と持っていった「みすゞ飴」を手渡すことも出来ました。
そういうのも、みんな忘れてしまったようです。
けれど、そうして、いろんな人に会ったということは、まぎれもなく確かな経験だったはずです。
そして、どこかにきっと記憶は残っていて、断片的にでも思い出していくことがあるはず。
そういった記憶が断片的にでもよみがえっていくことがまた、生きるということなんだ、という気もしてきます。