Aokijima

80歳になった「ねえちゃ」と、その里の記録です

カレンダー

今週はどんな予定があるのか。ねえちゃにとって、ほとんど唯一の拠り所になっているのは、食卓に掛けてあるカレンダーです。

お医者さんの予約とか、町内会の集まりとか、誰かが訪ねて来るとか。予定が入ると、そこに赤いサインペンで、書き込むようにしてあります。

ですが最近は、書き込むことは書き込むのですが、それがどういう意味だったのか頭から消えてしまうことが多くなってきました。

あさって土曜日には、めい二人の名前が書かれて「お昼は買ってくる」とカレンダーには書かれています。

これについて、「あさって来るんだよね。これ、お昼を用意しなくていいってことだろうか?」と私に尋ねます。

まったく関与していない私に聞かれても、分かるはずがありません。

「メモ、メモ、メモ、メモ、みんな忘れるんだから聞いたらすぐにメモしておかないと」。

口を酸っぱくしていっても、いざそのときになると、やはりメモすることも忘れてしまっています。