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Aokijima

80歳になった「ねえちゃ」と、その里の記録です

「入れ歯が無い」

「入れ歯が無い」。ねえちゃは朝から、そう言って家の中をウロウロしています。

半年近くかけて通って、なんとか近所の歯医者さんに入れてもらった入れ歯です。

「バカになって夢なのかなんなのかわからないけど、歯医者さんに預けたような記憶もあるんだけど」とも言います。

けれど、入れ歯が入ってずっと使ってきていたのは確か。

このあいだ、1カ月後の点検のためにとった予約は、ねえちゃが勝手にキャンセルしてしまったので、このところ歯医者さんへは行っていないはずです。

「飲み込んじゃった可能性はないの?」「あんな大きいの。それはないと思う、それは」

入れ歯が無くても食べられるんだから、まあ気長に出てくるのを探すしかないなあ。それで、いよいよダメなら、作り直してもらおうか。

けっきょくそういうことになって、「入れ歯探し」の仕事が始まりました。