Aokijima

80歳になった「ねえちゃ」と、その里の記録です

歯抜け

ねえちゃは、最近は、夕食のご飯も忘れて、とうもろこしをムシャムシャ食べます。それも、指先でうまい具合にもいで、食べ跡もきれいです。

「むかしみたいに歯抜けがなくて、最近のはみんな甘くておいしい」と食べるたびに繰り返します。

たしかに、むかし畑で取ったばかりのをお裾分けしてもらったりすると、歯抜け、や歯並びが悪いのが多かった記憶があります。

とうもろこしは、実になる雌穂(しすい)の錦糸が出る少し前に、茎の先に雄穂(ゆうすい)が開いて、ここから出る大量の花粉が、風などで雌穂の錦糸にまかれて交配するそうです。

しかし、こうした受粉がうまくいかないと粒がそろわず、歯抜けの実になってしまうとか。

いま、お店に並んでいるようなのはきっと、人工授粉をして受粉の確率を高くするなど、品質管理がいろいろなされているのでしょう。

食用のとうもろこしは、粒の色から大きく分けて「黄粒種」、「白粒種」、そして、これらの一代雑種で、3対1の割合で黄色と白の粒が現れる「バイカラ―種」の3つに分けられるそうです。

近年、ますます品種改良が進んでより甘いもの、さらには、生のまま食べられる品種も現れ、人気を呼んでいるようです。