Aokijima

80歳になった「ねえちゃ」と、その里の記録です

最寄りの歯医者

奥歯が1本取れてしまった「ねえちゃ」は、自宅から歩いて5、6分の、歯科医院に予約を取りました。覚えていないくらい久しぶりの歯医者さんです。

念のため、当日行けるかどうか心配になったから確かめて来ると、夕方、散歩がてら医院の場所を確かめに出かけていきました。ところが、なかなか帰ってきません。

だいぶ暗くなってから戻ってきたかと思うと「いや、たいへん。ちょっと暗くなると、道がわからなくなって、迷って、迷って。ホント、どうなるかと思った……」。

話を聞くと、歯医者までは無事にたどりつけたものの、日が長くなってきたのでちょっとそのへんまわって帰ろうと思ったところ、それが油断で、どこに居るのかわからなくなってしまった、とのこと。

「ねえちゃ」は、こんなふうに、ごく近所に出かけても道に迷うことが多くなってきました。そして、ときどき「おじいさんはヘベレケになるまで飲んだくれても、家にはちゃんと、たどり着いたのに」と、夫を思い出しては悔しがります。