Aokijima

80歳になった「ねえちゃ」と、その里の記録です

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

菜花

「ねえちゃ」の家の近くには、畑やリンゴ園がたくさんあります。夫が亡くなった5年前の少し前まで、そんな農家から畑を借りて2人で家庭菜園をやっていました。 長ネギ、ニンジン、じゃがいもなど、「なんでもかんでもいろんな野菜を作っていた」そうです。 …

クンシラン

ねえちゃは、植物が大好きです。小さな庭ですが、以前はいろんな花を植えていました。 10年少し前まで、押し花教室に通っていました。いまでも、そのとき作ったなかなか見事な作品が、変色することもなく額に入れて飾ってあります。 きのう、いつも「宅食」…

賞味期限

「ねえちゃ」は、食べ物の消費期限、賞味期限をあまり気にしません。 冷蔵庫の中には、とっくに賞味期限が切れた納豆やおやき、消費期限が切れたハム、マヨネーズなどなど、いっぱい入っています。 円柱のアルミケースに入った七味唐辛子にしても、辛みも風…

片づけ忘れ

「ねえちゃ」は、いつもコマメに「片づけ」をします。夕食も「まだ食べ終わっていないのに」と思えるうちから片づけにかかります。 夜遅くまでテーブルで食べたり飲んだりしていると、イライラしてくることもあるみたいです。 昼、パスタや日本そばの料理の…

こうやまき風呂

「ねえちゃ」は、お風呂が大好きです。よほどのことがない限り、寝る前に毎日焚いて入っています。 連れ合いが仕事で信州の山を転々としていた関係で、以前は、木曾の高野槇(こうやまき)で作った木風呂が家にありました。 日本の木の中でも、特に品質のいい…

御嶽海は勝ち越したけど……

一日中パジャマのことが多い「ねえちゃ」ですが、起きてくると、ときどきテレビのスイッチを入れて眺めています。でも、ただボケッと眺めているだけで、何かの番組に興味を持っているという感じではありません。 大相撲の春場所もいよいよ大詰めですが、優勝…

2勝3敗

一昨日、行く直前になって突然キャンセルしてしまった歯医者さん。どうにか電話をして、1週間後の31日の予約を取りました。 これまで直前になって3度もキャンセルしたので、歯科の受付の人から大丈夫ですかと念を押されたのか「いまのところ行けると思います…

気まぐれ

「ねえちゃ」の歯医者さんの予約は、きのうの午後2時30分になっていました。 ひと騒ぎしてようやく見つかった、現在有効な「黄色い保険証」と診察券を、忘れないようにテーブルの上に揃えて置いてあります。 「まだ、1時間くらいあるね」 と、行く気になって…

5000歩

「ねえちゃ」の携帯電話は、シニア向けの「らくらくホン」です。連れ合いが亡くなった直後の4年ほど前に買い替えて、けっこう気に入っているみたいです。 だいぶ使い込んできたので「それそろスマホにでも替えたら」と聞いても、「とてもそんなの使えないか…

お彼岸とおやき

「ねえちゃ」はきのう、めずらしく午前中からパジャマを着替えて、「花を買って来る」と散歩がてらスーパーへ出かけました。 一昨日の夜、半額セールのおはぎを買って帰ったら、「そういえばお彼岸だったね」と、ハタと気が付いたようです。 お彼岸なのに、…

お返し

近所の人からのいただき物や、親せきからの贈り物などには、不義理のないようにきちんとお返しをすることを「ねえちゃ」は、とても大切にしています。 「ねえちゃ」におみやげを持って行っても、本人に食べてというよりも、世話になっている人にあげて、とい…

「どこにあったか、わからない」

「無い、無い」といって騒いでいた、黄色い保険証、きのうになってどこからか出てきたようで、古いオレンジ色のといっしょにテーブルの上に置かれていました。 「大騒ぎして探しても見つからなかったのに、どこにあったの?」と聞くと「ねえちゃ」の返事は、…

黄色い保険証

きのう「ねえちゃ」は朝から、「保険証がおかしい」「保険証がおかしい」と言って騒いでいました。 突然なにを言い出しのか、あれこれ聞いてみると、どうも自分が持っている「後期高齢者医療被保険者証」の有効期限が切れているようなのです。 確かに、オレ…

ちょこっトリップ

「ねえちゃ」の家の戸棚を整理していたら、「ちょこっトリップ」の添乗員さんからのハガキがたくさん入ったホルダーが出てきました。 「ちょこっトリップ」は、「裾花観光」という会社がやっている「アットホームな雰囲気」が魅力のバスツアー。旅行が終わる…

電気屋さん

営林署の職員だった夫に伴って山里を転々としてきた「ねえちゃ」は、行く先々で町の数少ない電気屋さんと親しくなって、掛かり付けのお医者さんのように、購入から修理まで家電の一切をそこに任せてきました。 転勤の際には、そんな電気屋さんに送別会を開い…

カントのように

最近は、一日中パジャマで家にいることが多い「ねえちゃ」ですが、以前は「カントのように」規則正しい生活を送っていました。 カントはドイツの大哲学者です。生涯独身で、大学から帰宅すると、決まった道筋を決まった時間に散歩をしました。その時間があま…

お寺さん

「ねえちゃ」の連れ合いが亡くなって、きのうでちょうど5年になりました。5年前、夫が亡くなったとき、いちばん困ったのが、お葬式をお願いするお寺さんのことでした。 2人とも実家を離れ、先祖との結びつきのない町で暮らしていました。特に夫のほうは晩年…

ゆでだこ

週に1回、届けてくれる生協で、「ねえちゃ」が毎回かならず注文するものがあります。冷凍の「ゆでだこ」、あるいは「酢だこ」です。 毎週月曜日に、前の週の注文品を届けてくれるのですが、最近の「ねえちゃ」は、どんな物が届いたのかどころか、受け取った…

嫁姑

「ねえちゃ」の連れ合いは、もともと群馬県の中学で数学の教師をしていました。 ところが、広島県で起こった生徒の自殺問題のような、相当に深刻な出来事に絡んで2年足らずで辞めざるを得なかったようです。 それで縁もゆかりも無かった長野県へやってきて、…

特別な「3・11」

「3・11」から5年。あの日の津波の実態を追ったNHKの特集番組などを「ねえちゃ」も、「恐ろしことが起きてたんだね」などと大きな声をあげながら、いつもになく熱心に見つめていました。 でも、あの日、どこでどうしていたのか、いまではもう「ねえちゃ」の…

歯医者初日

きのうは、「ねえちゃ」が久しぶりにパシャマを普段着に着替えて起きてきました。天気もまずまずで、暖かな陽気。 「宿題」の歯医者さん、きょうは絶対に行きなよ、と厳しくいうと、3時少し前、やっと重い腰をあげて出かけていきました。 歩いて5分ほどの歯…

そばの腰

「ねえちゃ」が暮らしている長野は、日本そばの産地として有名です。どこのスーパーでもたいてい、生そばを各種そろえています。 「ねえちゃ」も以前は、生そばを買ってきては茹でて笊に盛って、時々ごちそうしてくれていました。 でも、好みもあるのでしょ…

血圧手帳

きのう「ねえちゃ」は、だいたい3か月に1度の割合で通っている街の総合病院へ出かけました。最近、自分ひとりでトラブルなく行ける外出先は、ほとんどこの病院だけになってしまいました。 通院といっても、重い持病があるわけではありません。念のためにと、…

優等生

「ねえちゃ」は、優等生です。戸棚を整理していると、高校生のときの皆勤賞の賞状、職場での論文コンクールのトロフィーなど、いろんな“勲章”が出てきます。 お酒も、たばこも、カラオケも、パチンコも、マージャンも、まして競馬も、競輪も、やりません。こ…

満面の笑顔

南から暖かい風がやってきて、20度を超える陽気になったきのう、「ねえちゃ」は、すっかり普段着になってきたパジャマから、ズボンとセーターに久しぶりに着替えて、スーパーへ買い物に出かけました。 ちょうど帰ってきたところに、先日亡くなってお葬式があ…

「きょうは何日だったっけ」

「ねえちゃ」といると、なん度もなん度も「きょう何日だったっけ」と聞かれます。 1日に1回や2回だったらいいのですが、聞いたとたんに忘れてしまうので、10分ごと、20分ごとに尋ねられるということも珍しくありません。 さすがに頭に来て、「そんなの自分で…

歯医者嫌い

子どものころ、いちばん嫌だったのが歯医者通いでした。あのキ~ン、キ~ンという高い音。神経の近くきたときの防ぎようのない痛み。 頭に浮かべるだけで、恐怖が走りました。学校の検診で虫歯があると判定されたときのショックといったらありません。 歯医…

5年の節目

「ねえちゃ」には、東日本大震災が特別なかたちで、印象に強く刻まれています。 震源からは遠い山国にいたので直接の被害があったわけではありませんが、奇しくも2011年3月11日は、入院していた連れ合いが危篤の状態に陥った日だったのです。 震災でなにもか…

ワンカップ大関 ローソク

5年前に亡くなった連れ合いのために「ねえちゃ」は、仏壇に「ワンカップ大関 ローソク」や「ミニジョッキ ローソク」など、お酒をかたどったキャンドルをお供えしています。 アルコール依存症を患うくらい、とにかくお酒好きだった夫は、ほとんど寝たきりで…

整理整頓

「ねえちゃ」は、整理整頓が大好きです。ちゃんと片付いていないと、居ても立ってもいられなくなるようなところもありました。 食事が済むと、すぐに茶碗やお皿を片づけて、食器棚の決まったところにしまうのが習慣になっていました。 正月やお盆に、息子や…