Aokijima

80歳になった「ねえちゃ」と、その里の記録です

そばの腰

「ねえちゃ」が暮らしている長野は、日本そばの産地として有名です。どこのスーパーでもたいてい、生そばを各種そろえています。

「ねえちゃ」も以前は、生そばを買ってきては茹でて笊に盛って、時々ごちそうしてくれていました。

でも、好みもあるのでしょうが、「ねえちゃ」の茹でる麺はどうにも軟らか過ぎて腰らしきが無く、私には合いません。

それで最近はもっぱら、「自分で作るから」ということになっています。軟らかいのは、そばだけでなく他の麺類も、ご飯もそうです。

「ねえちゃ」の連れ合いは、30代のときに橋から落っこちる大けがをして、歯の半分近くを入れ歯にしなければなりませんでした。

さらにその後、60歳ぐらいのときに胃癌を患い、手術で胃の多くの部分を切り取ってしまいました。

そんなわけで、夫のからだに合わせて、どんどんどんどん軟らかく、煮たり、炊いたりをするようになっていったようです。

きのう、割引で買ってきた生そばが消費期限だったので、まとめて茹でて、ざるそばとかき揚げで昼食にしました。

「食欲満々、胃も腸も丈夫な信州人なんだから、たまには腰があるそば食べたら」と「ねえちゃ」を誘ってみましたが、「軟らかいのじゃないともう胃が受け付けないの」と断られました。