「アタマのほうが……」
「カラダのほうは元気なんだけど、アタマのほうがおかしくなっちゃって」。ねえちゃは最近、あいさつのとき決まって、そんなふうに口にするようになりました。
確かに、カラダは元気です。薬といえば、高血圧がたまに高くなることがあるので“念のため”程度に1日に1錠ずつ飲んでいるだけ。血圧の薬2種に血糖値を下げる薬を飲んでいる私のほうが、ずっと重症です。
多少風邪気味かなというときには葛根湯を飲めば、すぐ治ってしまうといいます。足腰が痛むこともなく、眼鏡をかけなくても日常生活に不自由はありません。
ひとに迷惑をかけまいと、人一倍、健康に気遣ってきたのが功を奏したわけですが、お医者さんでもなかなか手に負えない「アタマのほう」でこんなに悩むことになるとは、ねえちゃも想定していなかったようです。
「お酒を飲んだり、無茶して何かに夢中になったり、カラダに多少悪いことしたほうがかえってアタマにはいいんじゃない?」というと、「ん~」。
きょうは、連休中に誰かが来てもいいようにと、ねえちゃにとってのお土産の定番である「みすゞ飴」などのお菓子を買いに出かけたそうです。電話をすると「まだ、お前の声は分かる。大丈夫だ」と元気そうでした。