ユースキン
お風呂から上がると、ねえちゃは決まって「ユースキン」を塗るのが日課になっています。
「いつだったか薬屋さんにすすめられた」のがきっかけで、家族みんなで使い始めてもう50年くらいになります。
ねえちゃは、いまのように給湯器や全自動の洗濯機など無い時代から、ずっと主婦をやって来ました。ひび、あかぎれ、手荒れ、指先のさかむけなど日常茶飯事のことでした。
「ユースキン」が誕生したのは、1957(昭和32)年のことだそうです。創業者が営む薬店に訪れた一人の主婦が「ベタつかずにもっと効くものがあればいいのに…」と嘆いたのが、開発を思い立つきっかけだったとか。
ベタつかない親水性のクリームにビタミンB2、B6、血行促進成分カンフルを加えた日本初の医薬品ハンドクリームは、創業者によって「あなたの肌」を意味する「ユースキン」と名付けられたといいます。
ねえちゃも、塗りこんでしばらくすると肌になじんでベタつかないこのクリームがすっかり気に入って、多種多様なクリームが出回っている昨今も、「私はユースキン」と頑固に使い続けています。