東京嫌い
「東京に住む気はないの?」とねえちゃに聞くと、いつも「嫌だ」ときっぱりといいます。
「あんな、人ばっかりのところじゃ、とてもじゃないけど生きていけない」といいます。
だいぶ前、酉の市のときに、鳳神社から浅草寺まで人の大波に飲み込まれながら歩いたことがありました。
なにも、そういう特別な行事に酔ってしまった、というわけではなさそうです。
人だらけのホームで電車に乗ったり、いつ足を踏まれるかわからない街路を歩いたり、混雑した店で買い物をしなければならない。
そういったことを考えるだけでウンザリするようです。
私にとっては、夜になると懐中電灯をつけなければならない青木島も、歩きにくいように思うのですが。