Aokijima

80歳になった「ねえちゃ」と、その里の記録です

信州そば発祥の地

信州そばの元祖、といえば、戸隠かどこか、長野県の北部のほうと思っていましたが、近年、伊那市が「信州そば発祥の地」として名乗りをあげて、いろんな運動をしているそうです。

なんでも、江戸時代の高遠藩主、保科正之がそばへの造詣が深く、1636年に山形藩へ、43年に会津藩へ移るときも、そば職人らも連れていき、高遠独特の食べ方を広めたとか。

いまも福島県会津若松市などで「高遠そば」と親しまれているほか、保科が徳川4代将軍家綱の後見役を務めていたころ、江戸でそば文化を広めた可能性もある、といったあたりが、その根拠のようです。

これらが「信州そば発祥の地」として、確たる根拠といえるのかどうかには疑問が残りますが、こうしたキャッチフレーズは、“言ったもの勝ち”的な要素も多分にあります。

きのうは、地元在来種のソバの復活を目指す「信州そば発祥の地伊那そば振興会」というところが、同市長谷の浦地区で在来種の種をまいたそうです。

伊那谷は、ねえちゃの故郷でもあります。辛味大根や焼きみそを溶いた「からつゆ」に浸してすする「高遠そば」。久しぶりに食べたくなってきました。