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Aokijima

80歳になった「ねえちゃ」と、その里の記録です

次の目標

ねえちゃの次の目標は、6月4日に実家で行われる義姉の一周忌に出席することです。

あと2週間。いつもだと「こんなにボケてて行けるだろうか」と不安になるころですが、「今度だけはどうしても行かなくては」と、めずらしく随分と前向きです。

というのも、「ひょっとすると、あの家へ行くのもこれが最後になるかもしれない」と思っているからです。

義姉が亡くなったことで、ねえちゃの実家を“棲みか”としている人が居なくなってしまいました。

実家は、交通が不便な山の中にポツンとあります。高齢になり、車の運転もしないねえちゃには「懐かしいけど、とてもじゃないけど、私が戻って暮らすわけにもいかない」のです。

「細々と農業をやって食べていける時代じゃないし、たとえ家が無くなっちゃってもしょうがないよね。これからあの家をどうするのか、ちゃんと聞いてこないと」と言います。

往復の高速バスや旅館の予約も取りました。今度の法事には、自分を育ててくれた実家の元住人として、「行く先を見とどけなければ」という義務感のようなものを、寂しさと同時に感じているようです。