長寿県
最近、長野県は日本一の長寿県として知られるようになってきました。
でも、数十年前はむしろ寿命が短い県とされていました。
野沢菜などの漬物、塩漬けの魚類、それに信州みそたっぷりの味噌汁……。
塩分がすこぶる多くて、タンパク質や野菜が少ない。そんな食生活が災いして、脳卒中や胃がんなどで亡くなる人たちが多かったのです。
危機感をいだいて、県をあげて、食生活実態調査、減塩運動などを20年以上にわたって続けられて来ました。
そうした地道な取り組みが実って、いまの長寿県をつくり上げたのです。
長野県は海こそありませんが、さまざまな野菜や果物、川魚など、食べるものは豊富。もちろん、自然環境も最高です。
そんな中で生きがいをもって暮らしていれば、長寿県たるのも当たり前、という気もします。